2015年02月10日

こんなこと続けて何になるの?と言われたら…

こんにちは

若林かおりです。


人は、自分が成長できている!と感じている時って、イキイキとします。


成果がでてきた!

上手くいき始めたことを感じることができていると、あぁ、やっていてよかった。と思います。




とはいえ、何かを続けることは大変です。
特に、なかなか成果が見えない時。


芽が出るまでは、

こんなことやっていて本当に成果が出るのだろうか?

何か間違っているのではないか?


と不安になることもありますね。


不安になって、「何も変わっていない!」「成長できていない!」

と、焦ることも。


でも、何かを続けていると、必ず何かしらの変化はあるはずです。

どんなに小さくても。


コーチングセッションでは、

「何も変わっていない気がするんです」

と言われる方には、

「本当に何も変わっていないのですか?」

と聞いています。


そうすると、変わっていないわけではないんですけど…

なんて言い始めます。


何も変わっていないわけじゃないじゃん!


人によって違うとは思いますが、どうやら人は、不安に駆られると、

「できたこと」はどんどん忘れていくようです。

また、できたことよりも「できていないこと」に目がいくようです。


ですから、

継続することに不安になっている人、焦っている人な~と思う人には、

『少しでも前進していること』をしっかり引き出してあげることです。


一番は、しっかりと本人が「できている」「前進している」と、感じられるように、

本人自身が、自分の出来ていることを見つけだすこと。

コーチは、それを見つけ出すサポート。


この辺は質問力かな。


相手にどんな問いをすると、前進できていることが見つかるか?

コーチも探求です。


私も、幾度となく「全然うまくならない!」「全然成果が出てない!」

と、コーチングトレーニングで、自分のコーチに言っていました。

そのたびに、

できていないと感じている中でもできていること、

小さな成長を探して、継続してきましたヨ。


「小さな成長を見つけて、承認する」

仕事でもなんでも、なかなか成果が見えずに、やめてしまいたくなっている人がいるとき、とても有効ですよ。


  
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Posted by かおり at 15:35Comments(0)心のブレーキを外す

2015年02月09日

イイネ!という言葉で奪われるもの


こんにちは

若林かおりです。


話し手の話に、反応するのは基本。


うなづき、相槌など、「聞いているよ~」というメッセージは大事です。


それによって、相手が話しやすく、もっとたくさんの会話を引き出せます。


しかし、その相槌も、やり方によっては、相手の本音を引き出せなかったり、考えることを辞めさせてしまうことにもなります。


それを感じたのが、自分のコーチとのコーチング。

先日、私の今後の展開について話をしていました。


私「株式会社と社団法人、迷っていましたが、社団法人にすることにしました。」

と、伝えると、

コーチ「そうですか。いつですか?」

のみ。


そっけない返事に、拍子抜けでした。




では、なんて言って欲しかったのかな?


と考えてみると、

「イイネ!それでいいと思う!」と、いうように、コーチに背中を押してもらいたかったのだと気が付きます。


実は、この時点で、私の中に「本当に社団法人でいいのだろうか…」という気持ちがありました。

この選択が正しいかどうか、不安だったのです。


ここでもし、コーチが、「いいと思う!」という、コーチ自身の考えを伝えたとしたら、私は、違和感がありつつも、「人が(コーチが)いいと言っているから大丈夫!」と、


自分で考えることをやめてしまったと思います。


コーチは、クライアントを映す鏡の役割。


相手の考えに対して、「いい」「悪い」といったコーチ自身が持っている基準で評価をしてしまうと、クライアントは自分を見失い、コーチの基準で選択をしてしまいます。


これでは、相手の本音は引き出せませんし、自分自身で考え選択する機会を奪ってしまいます。


自分の考えを挟まずに、ニュートラルに聞く、そして反応する。


これが、相手の思考の邪魔をしない、相手の力を奪い取らない大事なところです。


だからこそ、コーチ自身のファウンデーション(土台)作りが大事なのです。


  
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Posted by かおり at 12:00Comments(0)あり方

2015年02月06日

私のこと嫌いなの?!

こんにちは

若林かおりです。


けっこう好きなコーヒー屋さんがあります。


私は、「ここのコーヒー好きよ!」アピールをしているのですが、

店主は、あまり反応してくれません。


・・・シャイなのかな。


でも、私は思っちゃうのですよ。


「歓迎されていない?」「来ない方がよかった?!」なんて。

(写真と今回の話は関係ありません)

いくら好きな珈琲屋でも、嫌われてはいないだろうけど、なんとなく・・・足が遠のくなぁ…。


セミナーなどでも、そうですし、カフェや接客業に関していえば、お客様って、『売っているもの』よりも「居心地」とか「店員さん・講師の人柄」によって、リピートがが変わります。


でも、特別なサービスをしたほうがいいとかではないのです。


簡単です。

笑顔で迎えるとか、感謝や喜びを表情や態度で(言葉でも)表現。

それだけです。


コーチングでは、そこまで表現はしませんが、話しやすい雰囲気は気を付けています。


上司が部下に面談

先生が生徒に面談

これって、聞くだけで身構えそう(笑

ここでも相手の本音を引き出すためには、話しやすい雰囲気作りを作り出すかとても大事です。


でも、簡単ですよ。

「相手の話を聞かせて!」という気持ちで笑顔でお迎えすれば、それで緊張をほぐせます。








  
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Posted by かおり at 12:00Comments(0)信頼関係を築く

2015年02月05日

その言葉って、大事なキーワードです



こんにちは。

若林かおりです。


セッション内で繰り返す言葉は、本人はあまり気が付いていないけれど

大事なキーワードだったりします。


仕事と育児の両立で悩む女性とお話ししていた時に、しきりに


「子ども優先」という言葉が出てきました。


何より子ども優先ですから

いざという時は、子ども優先で。

子ども優先だけど…


等々、やたらと出てきます。

「子ども優先って、何度も言っていますね」ときいてみると、話が止まりました。


そこから話が核心に迫り、その方にとって、子ども優先という言葉がブレーキになっていることがわかりました。

子ども優先であるべきという周りの目や、自分に課していたこと事と、自分の本音がズレていたのですね。


また別の方

ある営業の方にコーチをしていたとき

その方も、やたらと「信頼関係」というので、聞きました。

「信頼関係ばかり言っていますね。」

すると、「信頼関係」が気になっている自分に気が付いて、なんでだろう?と考えていました。

信頼関係がないと、商品は売れない

と、思っていて、自分を信頼してもらう事ばかりに気を取られていた…

と、気が付いたそうです。



その人から出てくる言葉というものは、いろんな情報が含まれています。


特に繰り返す言葉は、その人が、こだわっているものや、気になっていること、そうすべきだろうことなどが出てきます。


そういう時というのは、物事を一方からしか見ていないことが多く、偏っていることがありますから、


コーチはそこを聞き取り、すかさずフィードバック(本人にそのままお伝えすること)!



すると、相手は、自分の思考がどこでグルグルしてるのか気が付け、抜け出すこともできます。


やたらと「成果」と言っている

やたらと「信頼関係」と言っている

やたらと「安心」と言っている。

繰り返す言葉は、キーワードです。

  
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Posted by かおり at 12:40Comments(0)深く聞く

2015年02月04日

最近の若者は…という枠組みで見えなくなるもの


こんにちは

若林かおりです。


コーチングの3原則というものがあります。


ひとつが、個別対応。


当然ながら、一人一人違う人間。


一人一人に合ったコミュニケーションをとることが原則となっています。




なので、コーチングには、

こうしたら、どんな人のやる気スイッチを押せる!

どんな人のモチベーションが上がる!

なんていう答えは、ありません。


これは、コーチングにない

ではなくて、

世の中に存在しない。

誰にでも合うコミュニケーション方法なんてものはないのです。

万人に合うコミュニケーション方法はないけれど、

人のモチベーションややる気を引き出す方法はたくさんあります。

この違いわかりますか?

たくさんあるので、その人にあった伝え方、引き出し方があるってことですね。



先日、『承認』のセミナーをしていました。

モチベーションの下がる声がけはどんなものですか?

という問いに対して、

参加者の皆さんの経験をシェアしていただいていた時のこと。


無理
ダメ
なんでできないの?

・・・

いろいろ出てきます。


それを聞いていた参加者のおひとりがいいました。

「ぼくは、こういう言葉でやる気が出ます。
なにくそ!と思って、頑張れる。」


まさに、反応は人それぞれ!


人のやる気を引き出すために必要なことは、

まず、相手を知ること。

最近の中学生

とか

最近の若者


という枠ではなく、個人個人を知ること!


それから、自分のコミュニケーションの幅を広げる事。


長い付き合いであっても、性格は知っている、という人でも、

目の前にいる人を、私はこの人について何も知らない!

と思うと、得られる発見はたくさんありますよ。


けっこう自分の枠組みで人を見ているものです。
  
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Posted by かおり at 13:06Comments(0)相手を知る

2015年02月03日

会議も、面談も長ければいいってわけではないです

こんにちは。

若林かおりです。


私のコーチングセッションは、40分。
(30分コースもあります)


たった40分、短くないですか?

と言われることもあるのですが、40分って結構な時間です。


個別面談でも、会議でも、何でも長く時間があればいいかというと、そうではないですよね。


やたら長く時間を取って、何も決まらない会議

ダラダラ話して、愚痴合戦になった個別面談

なんとなく、聞いて、話して、なんとなくすっきりしただけの個別相談


で、結局、あの時間は何だったんだ?!


なんてね。




コーチは、短い時間の中で、話の核となる部分を見つけ出し、軸を持って話のゴールに向かいます。

しっかりと戦略、意図を持って相手の話を聞きます。

だから、たった40分でも大事な話ができるし、ギュッと凝縮された時間となります。


軸や、戦略、意図のない会話は、世間話になってしまうのです!

世間話や、愚痴の会話は、40分じゃ足りませんね(笑)

ここが普通の会話と違うところかな。


今、何に向かって話をしているのか。

この会話でどんなことが得られたらいいのか。


もちろん、ただの挨拶、雑談で、こんなことは考える必要はないですよ!


お仕事で、個人面談をしたり、カウンセリングをする方、会議進行をする方、

短い時間で相手の本音を引き出さなくてはならなかったり、

多くの意見をまとめ上げなくてはいけない方は、

コーチとしてのスキルが身についているといいですよ。


会話のゴールを意識したり、会話全体を客観的に見る能力があると会話が変わってきますし、

そんなに多くの時間は必要がなくなります。


時間ではなく、質ですね。





  
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Posted by かおり at 12:00Comments(0)コーチは何をする人?

2015年02月02日

その質問、会話広がる?終わる?



こんにちは。


若林かおりです。


昨日、美容院に行きました。

美容師さんというのは、お客様のファッションや持ち物を見て、どんなものが好きかなどリサーチするそうです。

お客様との会話の中で、お客様の情報を得て、ヘアスタイルも考えたりするとか。


美容師さんとは、情報共有しておくと、自分に合ったヘアスタイルにしてもらいやすくなりますね。

提案もしてもらえたり。


今回の美容院は、通い始めてまだ間がないので、上手く情報共有ができておらず…


ヘアカラーが結構明るくなってしまいました。

さらにちょっと、子どもっぽいかな??

いつもはスーツやタイトスカートが似合うような、セミナー講師っぽく、パリッとキリッとがイメージなのですが…。

お仕事を伝えておけばよかった~。



格好も家着で、プライベート空間が写りこんでいてちょっと恥ずかしい
汗


さて、その美容院で、興味深かったのが、お客様と美容師さんの会話。


近くで、カットしていた男性客と美容師さん(Aさんとします)の会話が耳に入ってきました。

Aさん「大学、行くの?」
(結構、この部分デリケートな気がする…勇気あるなぁ。)

男性客「はい」


Aさん「バスケ、続けるの?」

男性客「いえ、もう…」

Aさん「もういいの?バスケ、疲れた?」

男性客「あ、はい」


その後も、Aさんからは、質問が男性客に投げかけられ、男性客は、ほとんど「はい」「いいえ」

そして、質問のネタがなくなったのか、無言。


これは、話が膨らまない質問の仕方。


一方、私を担当してくださった美容師さん(Bさんとします)。


「今日は、なんでこのスタイルを選んだの?」

さすがベテランだな~。


さっきのAさんなら、「このスタイル好きなの?」と聞いていたかも。


違い、分かりますか?


Aさんの質問の答えは、「Yes]もしくは「No」しかありません。

Bさんの質問の答えは、答えが無限にあります。


Aさんのように、Yes,Noだけしか答えがないものは、そこで大抵、話が終わります。

なのでAさんは、一生懸命新しい質問を考えなくてはいけないのです。

その会話の量や、苦労の割に得られる情報量は少なく、お客様との信頼関係も築きにくい。


Bさんは、たった一つの質問で、話が大きく膨らみ、相手について様々な情報を得られます。


価値観、考え方、好み、家族構成までわかるかも。

いろんなことを話せたお客様も大満足。



この質問の仕方、それぞれクローズドクエスチョン(Aさん)とオープンクエスチョン(Bさん)と言います。

そのままですね。

閉じる・開く。


ちなみにどっちがいい、悪いはなく、使い分けです。


クローズドクエスチョンは、相手が答えやすいというメリットがあります。

質問側の欲しい情報がすぐ得られます。

「夕飯、どんな感じのものが食べたい?」という質問より、

「夕飯、肉、魚、どっちがいい?」の方が考えやすいし、答えが早い!



ちなみに、コーチングでは、オープンクエスチョンが多く使われます。


相手に考えさせたいとき、話を膨らませて、相手のことを知りたいとき、意識して使ってみると会話の質が変わりますよ。


もちろん、クローズドも使います。

目的によって使い分けています。


  
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Posted by かおり at 12:00Comments(0)質問の力